メディコからお届けします。
アフターコロナ、という言葉もすっかり定着したように思います。
これを書いている5月26日は、首都圏もいよいよ緊急事態宣言が解除され、さあいよいよ経済再開か?と。
アメリカも、イギリスも、各国が同じようなムードですが、ではこの在宅勤務、テレワークは一体どう変化するのでしょう?
社会調査などを手掛ける公益財団法人日本生産性本部(東京都千代田区)が発表した調査によれば、テレワークの実施で仕事の効率が上がったとする人は約34%、満足度は57%に上るといいます。
テレワークにはいろいろな障壁があるでしょう。
ご家庭をお持ちの方であれば、子供の遊ぼうよ!という一言も障壁になります。
また、ずっと自宅にいるわけですから、気持ちの切り替えもなかなかしづらいものです。
オフィスのように、同僚と調子はどう?というちょっとしたコミュニケーションもありません、ズームでのコミュニケーションは非常に合理的ですが、曖昧なコミュニケーションには不向きでしょう。
そんなわけで、なかなか仕事自体の効率は上がらないのでしょう。
とはいえ、多くのメリットがあるのも事実。
・嫌な上司と顔を合わせることがない
・主に成果のみが問われるため、プロセスにとやかく言われず、集中できる
・満員電車に乗って移動する、という生産性の低い行為がなくなる
・必要な時に、必要な人と、必要な分のコミュニケーションをとれば、仕事には困らない
煎じ詰めると、ある程度定型化した仕事であれば、それを効率的に行える人であればこんなに良い環境はなかったといえるわけです。
逆にいえば、管理されない、されづらいテレワークに苦手意識を持つ方もいるかもしれません。
また、これはズームセミナーなどオンラインの講義などでも同じ事が言えると思いますが、実力主義が露呈したといえます。
オンラインセミナーはここのところ、バブルか?というくらいに開催されていますが、人気セミナーは告知から1時間待たずに満席、逆にいえばうまくブランディングできていないセミナーには人が集まりません。
この違いは、今まではなんとなくコミュニケーションとか、雰囲気で売っていた、話していた、仕事していた、そんな人が、結果・実績・成果のみを見られ、評価されているという点だと思います。
物販でも同じで、なにかよくわからないけど、なんとなくこの人の熱意で、買おう。という購買行動から、この商品の、この点が私にとって良いと伝わったから買おう。というくらいに、変化しているといえます。
実際のところ、脳はここまで論理的に考えていなくて、前者のようにこの人の熱意で!という場合も、論理的には、
・なんとなく良いのはわかった。でも不安、が、この人がここまで言うのだから大丈夫だ!
といぅ後押しをしているわけで、
逆に後者も完全に論理的な思考が最初にあるわけではなくて、
・あ、ECサイトで見たこれ、なんかいいかも。
というような、感覚が最初に来ているから成り立っているわけです。
とはいえ、より冷静に、論理的に、欲しいかどうかも判断できる。
なんとなくこの人がそう言っているし・・
あの人、ああは言っているけど、いつも頑張っているし。
そういう、日本人特有のこの、なんとなく空気的に、がズーム会議含むテレワークでは出しづらいのです。
特にこの、リモートワークに不向きなのは、
・なんとなくムードメーカー
・なんとなく他人のサポートをする人
・なんとなく人の気持ちがわかる人
いわゆる、ホスピタリティ溢れる、サービス業に向いている人ともいえるのではないでしょうか。
まさに、おもてなし、日本人特有といわれた強みが、テレワークでは割と役立ちません。
それよりも、はっきりと発言し、成果を意識して、最短距離で進む人こそテレワーク向きでしょう。
その点では、成果主義なのですが、これからは成果を意識するだけではなくて、日本的な気遣いをどうテレワークにも取り入れていくか?がポイントになっていくと思います。
私としては、テレワークへの移行は大賛成です。
もともと必要のない移動することに、意味を感じません。
だからこそ、わざわざ移動して人に会う、という行為がスペシャルな体験になっていくのだと思います。
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